会長挨拶

2026年度会長挨拶

  山内 俊明 会長
会員の皆さまにおかれましては、日頃よりいわきケアマネ協会の活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。また、地域の高齢者やご家族を支えるため、それぞれの現場で日々ご尽力されておりますことに深く敬意を表します。
2026年度の新年度を迎えるにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

近年、私たちを取り巻く環境は大きく変化し続けています。2011年の東日本大震災や2019年の台風水害、新型コロナ感染症などの経験を経て、社会活動は以前の状態に戻りつつありますが、一方で少子高齢化、人口減少、介護人材不足、物価上昇、制度改正など、介護現場には新たな課題が次々と生じています。
さらに、AI(人工知能)やICTの急速な進歩により、介護や医療の現場でも業務効率化や情報共有の方法が大きく変わろうとしています。ケアプラン作成支援や記録業務の効率化など、便利な仕組みが増えていくことは間違いありません。
また、いわき市においても、介護認定審査会開催照会のための「グラッファー」システムが導入されるなど、行政手続きや情報共有のデジタル化が進みつつあります。さらに、厚生労働省が推進している「ケアプランデータ連携システム」についても、参加事業所数が100事業所を超えるまでになり、いよいよ本格導入の段階に入ってきています。
これらの仕組みは、情報共有の迅速化や事務負担の軽減につながることが期待されており、今後、私たちケアマネジャーの業務にも少なからず影響を与えていくものと思われます。しかし、その一方で、「人が人を支える」という介護の本質は変わらないと私は考えています。新しい仕組みを導入すること自体が目的ではなく、それを活用しながら、利用者様やご家族と向き合う時間、多職種との連携をより充実させていくことが大切です。

そのような時代だからこそ、今年度、会員の皆さまに改めて考えていただきたいことがあります。
それは、ケアマネジャーとして、「しなければならないこと」「した方がよいこと」「しない方がよいこと」「してはいけないこと」を常に意識しながら行動することです。
介護保険制度には多くのルールがあります。当然ながら法令を守ることは必要です。しかし、私たちの仕事は単に制度を運用することだけではありません。利用者様やご家族の思いを丁寧に聴き、その方らしい生活を支えること。多職種と連携しながら、限られた社会資源の中で最善の方法を考えること。そして時には、利用者様にとって本当に必要なことは何かを一緒に悩み、考えることも求められます。

一方で、良かれと思って行ったことが、結果として制度上問題となったり、利用者様の不利益につながったりすることもあります。だからこそ、「何を優先して考えるべきか」を冷静に整理する視点が重要になります。
また、困難な事例や判断に迷う場面では、一人で抱え込まず、仲間や多職種へ相談することも大切です。ケアマネジャーは孤独になりやすい職種ですが、地域には同じように悩みながら頑張っている仲間がいます。いわきケアマネ協会は、そのような仲間同士が学び合い、情報交換し、支え合う「場」でありたいと考えています。

これからの時代、制度や技術はさらに変化していくでしょう。しかし、利用者様の人生に寄り添い、その人らしい生活を支えるというケアマネジャーの役割は変わりません。
私たち自身も学び続けながら、地域包括ケアシステムを支える重要な専門職として、一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。

本年度も、会員の皆さまのご協力をいただきながら、より良い協会運営に努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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