理事活動報告
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【No32】令和6年度「在宅医療推進のための多職種研修会」(第1回・第2回)開催報告について
2024-12-16
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会員の皆さまには、日頃より当協会の運営に御協力いただき誠に感謝申し上げます。
今年9月と12月に開催されました令和6年度第1回及び第2回「在宅医療推進のための多職種研修会」の実施につきましてご報告させていただきます。
両回とも、ハイブリッド研修(いわき市総合保健福祉センターでの集合参加またはオンライン(Zoom)参加)での開催となり、多くの職種の方々にご参加していただきました。
第1回は令和6年9月24日に「在宅・施設での急変時対応」というテーマの基、「在宅(施設)療養者における救急搬送を未然に防ぐこと」と「搬送が必要となった場合でも適切に対応する事ができるようになるための、多職種間の連携推進を図ること」の2つを目的として開催されました。
まず、いわき市消防本部 警防課 救急係長 太田義幸氏より「在宅・施設における救急要請等について」というテーマで、本市の救急活動の状況について、高齢者の救急搬送状況(介護施設,自宅)・心肺停止傷病者の搬送状況・心肺蘇生を望まなかった(DNAR)傷病者搬送状況)及びDNAR,救急現場での対応(救急現場での現状)等についてのご講義をいただきました。
続いて、山内クリニック 副院長 山内宏之氏からは、「在宅の心不全患者における急変時対応について」というテーマで、実際の症例を基に、在宅医療における心不全の理解・心不全の早期発見・急変対応について等のご講義をいただきました。
救急業務を取り巻く課題や、ACP(人生会議)の必要性についての理解を深める事ができた講義であったと感じました。
第2回は令和6年12月6日に「在宅・施設での看取り対応」というテーマの基、「在宅(施設)療養者の終末期における心身の変化と医療的ケア及び心身の苦痛緩和への対応についての理解を深めること」と「多職種間の連携推進を図ること」の2つを目的として開催されました。
まず、ケアフリー訪問看護ステーション 所長 上村博子氏により「がん患者への緩和ケア的アプローチ」というテーマで、実際の症例を基に、緩和ケアの実際についてのご講義をいただきました。
続いて、あんざいクリニック 院長 安齋光昭氏からは「在宅(施設)療養者の看取り期の対応~‛‛旅立ちのとき‛‛を支えるケア~」というテーマで、エンド・オブライフの概念や看取りについてのご講義をいただきました。
緩和ケア及び看取り期におけるアプローチ方法や、いのちに向き合う大切さについての理解を深める事ができる講義であったと感じました。
両会とも、講義後には「人生すごろく」を用いた交流会(グループワーク)を行い、参加者同士での関係性を深めていただきました。
どのグループも大変盛り上がっておりました。(写真は第2回本会を撮影したものです)
来年度も、「いわき市在宅医療推進のための多職種研修会」を開催致します。
いわきケアマネ協会会員として、本研修会へ積極的にご参加いただき、地域包括ケアシステムにおける「お互いに顔の見える医療と介護の連携強化」を図っていきましょう。
いわきケアマネ協会
副会長 佐藤 久美子